フリーターの職歴は、アルバイトでも応募先で役立つ経験があれば、履歴書に書いて問題ありません。勤務先の名称、勤務期間、雇用形態、担当業務を簡潔に記載し、応募先で生かせる経験が伝わるようにまとめます。
ただし、アルバイト経験をすべて詳しく書く必要はありません。応募先と関係が深い経験を中心に書き、職歴が多い場合は要点を整理しましょう。
フリーターの職歴を履歴書に書く基本
アルバイトの経験を書くときは、勤務先だけでなく「アルバイトとして勤務した」ことが分かるように記載します。正社員として働いていたと誤解されない表現にすることが大切です。
- 勤務期間
- 勤務先の正式名称
- 雇用形態
- 担当した業務
- 退職または現在の勤務状況
職歴欄には、次のように書けます。
20XX年4月 株式会社〇〇 アルバイトとして入社
接客、レジ、商品の品出しを担当
20XX年3月 一身上の都合により退職
在職中の場合は、最後に「現在に至る」と書きます。退職日が決まっている場合は、退職予定日と「退職予定」と記載します。
アルバイト経験の履歴書記入例
飲食店で働いていた場合
20XX年5月 株式会社〇〇 アルバイトとして入社
ホール業務、注文受付、料理提供、レジ、開店・閉店作業を担当
20XX年4月 一身上の都合により退職
飲食店の経験では、接客だけでなく、レジ操作、スタッフとの連携、忙しい時間帯の対応などもアピール材料になります。
コンビニや小売店で働いていた場合
20XX年6月 株式会社〇〇 アルバイトとして入社
レジ、接客、商品の品出し、在庫確認、売場整理を担当
現在に至る
販売職や接客職に応募する場合は、担当業務に加えて、発注、売場づくり、新人教育などを経験していれば記載しましょう。
複数のアルバイトを掛け持ちしていた場合
掛け持ちしていた場合は、勤務先ごとに分けて書きます。ただし、勤務期間が重なっていることが分かるため、職歴を隠す必要はありません。
20XX年4月 株式会社〇〇 アルバイトとして入社
接客、レジ、商品管理を担当
20XX年3月 退職
20XX年8月 株式会社△△ アルバイトとして入社
調理補助、清掃、在庫管理を担当
20XX年3月 退職
短期間の仕事が多い場合は、応募先と関係の深い経験を優先して記載し、詳細は職務経歴書で補足する方法もあります。
アルバイトを職歴に書くべきケースと省略できるケース
アルバイト経験は、応募先の仕事に役立つ場合や、一定期間継続して勤務していた場合は書くのがおすすめです。反対に、数日だけ働いた仕事や、応募先と関係がなく履歴書のスペースを圧迫する経験は、省略を検討できます。
| 経験 | 記載の考え方 |
|---|---|
| 応募職種と関係があるアルバイト | 基本的に記載する |
| 長期間続けたアルバイト | 継続力を示せるため記載する |
| 役職、教育、発注などを担当した経験 | 担当業務として具体的に記載する |
| 数日から数週間で辞めた仕事 | 応募先との関係や説明の必要性を考えて判断する |
| 応募職種と関係が薄い短期アルバイト | すべてを細かく書かず、省略または簡潔にまとめる |
アルバイトを省略する場合でも、長期間の空白ができるときは注意が必要です。面接で期間中のことを聞かれる可能性があるため、事実と異なる内容にはせず、説明できるように準備しておきましょう。
職歴がない場合の履歴書の書き方
アルバイトを含めて職歴がない場合は、職歴欄に「なし」と記載します。次の行に右寄せで「以上」と書くのが一般的です。
職歴
なし
以上
アルバイト経験があるのに「職歴なし」と書くと、働いた経験がないと受け取られる可能性があります。正社員経験がなくても、応募先に伝えたいアルバイト経験がある場合は、職歴として記載しましょう。
アルバイト経験を応募先に合わせて書く方法
職歴は、勤務先の名前を並べるだけでなく、応募する仕事に関係する経験が分かるように書きます。仕事内容が同じでも、応募先によって強調する点を変えると、経験が伝わりやすくなります。
- 事務職:レジ締め、売上集計、データ入力、電話対応、書類整理
- 販売職:接客、商品説明、在庫管理、売場づくり、売上への取り組み
- 飲食職:注文受付、調理補助、衛生管理、スタッフとの連携
- 営業職:接客、提案、目標管理、顧客対応
- 介護職:介護施設での補助業務、利用者対応、清掃や環境整備
たとえば、コンビニでの経験を事務職に応募する履歴書へ書く場合は、接客だけでなく、レジ精算や在庫確認、発注作業など、正確さや管理能力が伝わる業務を取り上げます。
職歴欄に書ききれないときは職務経歴書で補足する
勤務先が多い場合や、担当業務を詳しく伝えたい場合は、履歴書には要点だけを書き、職務経歴書で詳しく説明します。職務経歴書には、勤務先ごとの仕事内容、工夫したこと、身につけたスキルを記載します。
履歴書の職歴欄には、次のように簡潔にまとめられます。
20XX年4月~20XX年3月 株式会社〇〇(アルバイト)
接客、レジ、在庫管理などを担当
詳細は職務経歴書に記載
職務経歴書では、「忙しい時間帯も周囲と連携して対応した」「新人スタッフへの業務説明を担当した」など、業務内容と自分の役割が分かるように書くと具体性が出ます。
フリーターの職歴で避けたい書き方
職歴を書くときは、経験を大きく見せたり、正社員と誤解される表現を使ったりしないようにします。
- アルバイトを正社員として記載する
- 勤務していない期間を在職期間に含める
- 勤務先の正式名称を省略しすぎる
- 「接客」だけで、担当した業務が分からない
- 退職理由を職歴欄で長く説明する
退職理由は、通常は「一身上の都合により退職」と簡潔に書きます。会社都合による退職、契約期間満了、店舗閉店など、事情を明確にしたほうがよい場合は、事実に沿って記載します。
フリーターの職歴を書くときのポイント
履歴書では、アルバイト経験の有無よりも、どのような仕事をどの程度担当していたかが伝わることが重要です。
- 勤務先の正式名称と勤務期間を確認する
- 雇用形態を「アルバイト」などと明記する
- 応募先で生かせる担当業務を選ぶ
- 役職や教育係など、責任のある仕事があれば加える
- 在職中か退職済みかを正しく記載する
- 面接で仕事内容や退職理由を説明できるようにする
フリーターの職歴は、アルバイトでも応募先に関係する経験なら履歴書に書けます。「どこで働いたか」だけで終わらせず、「何を担当し、応募先でどう生かせるか」まで整理すると、職歴の内容が伝わりやすくなります。







