フリーターの履歴書でアルバイト経験はどう書けばいい?

フリーターの履歴書でアルバイト経験はどう書けばいい?

フリーターの履歴書では、アルバイト経験も職歴として書けます。勤務先、雇用形態、在籍期間、担当業務を簡潔に記載し、応募先で活かせる経験が分かるようにまとめるのが基本です。

ただし、アルバイト経験をすべて詳しく書く必要はありません。応募する仕事に関係する経験を中心に、採用担当者が「何をしてきた人か」を把握できる内容に整えましょう。

フリーターの履歴書にアルバイト経験を書く基本の形

職歴欄には、次の順番で書くと整理しやすくなります。

  1. 勤務開始年月と勤務終了年月を書く
  2. 勤務先の会社名や店舗名を書く
  3. 雇用形態がアルバイトであることを書く
  4. 担当していた業務を簡潔に書く
  5. 退職した場合は退職年月と理由を書く

記載例は次のとおりです。

20XX年4月 株式会社〇〇 入社(アルバイト)

      飲食店で接客、レジ、店内清掃を担当

20XX年3月 一身上の都合により退職

在職中の場合は、退職理由ではなく「現在に至る」と書きます。

20XX年6月 株式会社〇〇 入社(アルバイト)

      商品の品出し、在庫確認、接客を担当

      現在に至る

最後の行には、右端に「以上」と記載する方法もあります。

アルバイト経験だけでも職歴欄に書いてよい

正社員として働いた経験がなくても、アルバイト経験を職歴欄に書いて問題ありません。勤務先で担当した業務や身につけたことを示せば、仕事への取り組み方を伝えられます。

特に、次のような経験は応募先との関連があれば具体的に書きましょう。

  • 接客、電話対応、会計などの顧客対応
  • 品出し、在庫管理、発注などの商品管理
  • 調理、製造、清掃などの現場作業
  • 新人教育、シフト管理、リーダー業務
  • パソコン入力、データ管理、書類作成
  • クレーム対応や店舗運営の補助

業務を書くときは、「飲食店勤務」だけで終わらせず、「接客、レジ、発注補助を担当」のように、実際に行った仕事まで記載すると内容が伝わりやすくなります。

複数のアルバイトを経験している場合の書き方

複数のアルバイト経験がある場合は、基本的に新しい勤務先から順番に書きます。現在働いている勤務先を最初に、その後に過去の勤務先を続ける形式です。

20XX年8月 株式会社△△ 入社(アルバイト)

      販売、レジ、商品補充を担当

      現在に至る

20XX年4月 株式会社〇〇 入社(アルバイト)

      ホール接客、会計、清掃を担当

20XX年7月 一身上の都合により退職

以上

短期間のアルバイトや応募先と関係が薄い経験は、履歴書のスペースに応じて省略できます。ただし、勤務していなかった期間を隠すために、在籍期間を実際より長く書いてはいけません。

アルバイトを掛け持ちしていた場合の書き方

アルバイトを掛け持ちしていた場合は、それぞれの勤務先を分けて記載します。同じ期間に複数の勤務先があったこと自体は、正確に書けば問題ありません。

20XX年4月 株式会社〇〇 入社(アルバイト)

      ホール接客、レジ、開店準備を担当

20XX年9月 株式会社△△ 入社(アルバイト)

      商品の品出し、接客、在庫確認を担当

20XX年12月 株式会社〇〇 退職

20XX年3月 株式会社△△ 退職

以上

現在も掛け持ちしている場合は、各勤務先について「現在に至る」と書きます。入社可能日や勤務時間に関係するため、応募先から聞かれた場合は掛け持ちの状況も正確に説明しましょう。

長く続けたアルバイトは勤務年数や役割を具体的に書く

同じアルバイトを長く続けていた場合は、勤務期間だけでなく、任された役割や業務の広がりも書くと経験が伝わります。

20XX年4月 株式会社〇〇 入社(アルバイト)

      接客、レジ、商品の発注補助を担当

      後輩スタッフの指導やシフト調整の補助も担当

20XX年3月 一身上の都合により退職

「3年間勤務した」だけでも継続性は伝わりますが、「新人スタッフを指導した」「開店作業を任された」など、実際に担当した内容を加えると、仕事の範囲をより具体的に示せます。

短期・単発のアルバイトは応募先との関係で判断する

短期や単発のアルバイトは、すべてを細かく書く必要はありません。応募する仕事に役立つ経験や、一定期間続けた仕事を優先して記載します。

たとえば、事務職に応募する場合は、短期のデータ入力経験を職歴欄や自己PRで説明する価値があります。一方、応募先と関係がなく、勤務期間も短い仕事は、履歴書の職歴欄が見づらくならないよう簡潔にまとめる方法があります。

20XX年~20XX年 短期アルバイト数社に勤務

      軽作業、イベント運営補助などを経験

ただし、応募先から職歴のすべてを求められている場合や、在籍期間の確認を受けた場合は、省略せず正確に伝えてください。

アルバイトを辞めた理由は詳しく書かなくてもよい

アルバイトを退職した理由は、通常は「一身上の都合により退職」と簡潔に書けます。契約期間が決まっていて満了した場合は、「契約期間満了により退職」と書きます。

会社側の都合で終了した場合は、「会社都合により退職」とします。ただし、実際の事情と異なる表現に変えてはいけません。

面接で退職理由を聞かれた場合は、前の勤務先への不満だけを話すのではなく、応募先で働きたい理由につなげると説明しやすくなります。

職歴が多い場合は応募先に関係する経験を目立たせる

アルバイト経験が多く、すべてを書くと職歴欄に収まらない場合は、応募先で活かせる経験を詳しく書き、それ以外を簡潔にまとめます。

応募先 詳しく書くとよい経験
飲食店 接客、レジ、調理補助、衛生管理、後輩指導
販売職 接客、商品説明、レジ、品出し、在庫管理
事務職 電話対応、パソコン入力、書類整理、データ管理
倉庫・工場 検品、梱包、仕分け、安全確認、作業手順の順守

経験の数を多く見せるよりも、応募先で役立つ経験を具体的に示すことが大切です。職歴欄に書ききれない内容は、自己PR欄で補足します。

職歴欄と自己PR欄は役割を分ける

職歴欄には、いつ、どこで、どのような仕事をしたかを書きます。仕事への姿勢や応募先で活かせる強みは、自己PR欄に分けると読みやすくなります。

たとえば、職歴欄には次のように記載します。

20XX年4月 株式会社〇〇 入社(アルバイト)

      レジ、接客、商品の品出しを担当

20XX年3月 一身上の都合により退職

自己PR欄では、次のように経験を強みに結び付けます。

接客のアルバイトで、お客様の要望を聞いて商品をご案内してきました。忙しい時間帯には周囲と声を掛け合いながら対応していたため、状況に応じて優先順位を考えて行動できます。これまでの経験を活かし、貴社でも丁寧な対応を心がけます。

実際に担当していない業務や、証明できない実績は書かないようにします。「売上を大幅に伸ばした」などの表現を使う場合は、具体的な根拠があるときに限りましょう。

フリーターから正社員を目指す場合の注意点

正社員への応募では、アルバイト経験に加えて、なぜ正社員を希望するのか、今後どのように働きたいのかを説明できるようにしておきましょう。

履歴書では、次の3点がつながるように書くと内容を整理しやすくなります。

  • これまでのアルバイトで担当した仕事
  • そこで身につけた知識やスキル
  • その経験を応募先でどう活かしたいか

たとえば販売のアルバイト経験がある場合は、「接客を経験した」だけでなく、「お客様の希望を聞いて商品を提案してきたため、応募先でも相手に合わせた対応をしたい」のように、経験と応募理由を結び付けます。

提出前に確認したい履歴書のポイント

記入後は、次の点を確認してください。

  • 勤務先の正式名称を確認したか
  • 入社・退職年月に間違いがないか
  • アルバイトであることが分かるか
  • 担当業務を具体的に書いているか
  • 現在も在籍中の場合、「現在に至る」と書いたか
  • 職歴の順番がそろっているか
  • 応募先で活かせる経験を自己PRにつなげているか
  • 勤務していない期間や退職理由を事実と違う形で書いていないか

フリーターの履歴書では、アルバイト経験を隠すのではなく、勤務先・期間・業務内容を正確に書くことが基本です。応募先に関係する経験は詳しく、それ以外は簡潔にまとめ、職歴と自己PRを使い分けると、これまでの経験を伝えやすくなります。